私が乗っているコムスは今5年目になりました。
コムスを含め電気自動車に関する話題の中で上位に来るであろう「バッテリーの寿命ってどうなの?」と言う事を検証してみたいと思います。
コムスのバッテリーは旧式の鉛バッテリーです。普通の自動車は大体車検毎の2~3年でバッテリーを交換しないとダメなイメージですが、さて、コムスのバッテリーはヘロヘロになってるのでしょうか?
今回テストで使ったコムスについて
今回検証に使ったコムスは私のコムスで2017年10月登録の物で、現在走行距離は4970kmと5000km弱の走行距離となっています。年間1000~1200kmぐらいの走行距離でしょうか?
普通の自動車と比べればそれほど距離は走っていませんが、原付相当として毎日往復10kmで月20日出勤している状況だと思えば大体の利用頻度がわかって頂けますでしょうか?
今回のテストの条件
今回はコムスのワインディングを走行した後程よく電力を消費した状態のコムスでしたので、そのままバッテリーの劣化具合を見るためにテストをしてみました。
前半はほぼアクセル踏みっぱなしのワインディングをひたすらに走り、帰りは同じような道を下って家まで帰るルートです。
平地を走るわけでは無いので、一般的にはそれほどいい条件ではありません。
電気自動車を所有していない方から考えると平地の半分ぐらいしか走らないと思っている方もいらっしゃるかと思います。
一般的な電気自動車の電気の使用量に関する考え方について
電気自動車はガソリンで走るわけでは無いので、燃費と言われる1L当たり何キロ走るという一般的な事は言いません。
その代り電気自動車は1kWhあたりどれぐらい走る事が出来るかを”電費”と言う単位でガソリン車の燃費と同じように比較するために使っています。
家庭の電気の使用量に関しても1kWh当たり○○円と言う感じで計算するので、わかりやすい単位だと思います。
電費は数値が大きいほど1kWhあたり走れる距離が多く、数値が小さいと走れる距離が短くなります。すなわち電費は数値が大きい方が効率が良い車だと言えます。
普通の自動車であれば日産のリーフ、テスラモデル3であれば6~8km/kWhぐらいでしょうか?もっと大きいテスラモデルXなどは4km/kWhぐらいです。
一般的に1充電当たりの走行距離を伸ばすためにはバッテリーを大きくする必要があり、比例して車体重量は重たくなります。
もちろん車両重量が420kg程度しかないコムスは電費に関しては有利となります。
コムスのカタログ数値について
コムスのカタログ上では1充電当たりの走行距離は57kmとなっています。カタログ数値ですので実際に利用するとバッテリー0になるまで走る事は無いと思いますので、概ね50km程度であるぐらいが一般的だと思います。
結果について
さて、ココで結果をご報告します。
バッテリーの残容量のメモリ1になった時点で切り上げて家に帰りました。その時の走行距離は51.3kmでした。
平地を淡々と走るのではなく、ワインディングの登りと下りを走って家まで帰ってこの走行距離は中々な物だと思います。多分カタログ数値ぐらいは出てると思います。
ここから満充電迄充電を行います。カタログ上では約6時間程度かかると書いてますが、正確には走行用バッテリーを充電した後補器用バッテりーと言われるアクセサリ電源やコンピュータを動かすためのバッテリーの充電を行いますので約7時間強程度の時間がかかります。
その時点で電力計を確認してみると4.23kwhになりました。コムスを満充電するまでこれだけ電気を使った計算になります。
※チョットぼけてしまいました
ではここから1回の走行にどれだけコストがかかったか計算してみます。
走行距離51.3km走って電気の消費が4.23kWhでした
ココで先ほどお話しした電費と言われる1kWhあたり何キロ走れるかの計算をしてみたいと思います
51.3km/4.23kWh=12.13km/kWhとなりました。
ちなみにリーフを街中で使った場合は7~8km/kWh程度となるので、
コムスの軽さがやはり効いてると思います。
次に1kmあたり何円で走れるか計算してみます
95円/51.3km=1.85円/km
なので1km走れるのに1.85円しかかかりません
最後に普通の自動車と同様にガソリン1L当たりどれぐらい走るか計算してみます。
最近はガソリンが高くなったので1L当たり170円で計算してみます
170円/1.85=91.9kmになりました。
結果まとめ
先ほどの計算で得られた数値をまとめてみます。
- 電費:51.3/4.23=12.13km/kWh
- 1km走るのに必要な費用:95/51.3=1.85円/km
- ガソリン1L当たりとして走れる距離:170/1.85=91.9km/L
これってすごくないですか?
スーパーカブでもこれだけの値出ないと思いますし、ガソリンが高くなれば7
高くなるほどコムスを乗るのにコストがかからないという事がわかると思います。
今回はワインディングを走ってこれだけの数値でしたので、
平たんな街中の道を乗るともって良くなる可能性があります。
電気料金はご家庭により色々違うと思いますが、それでも1km走るのに2円ちょっとしかかからないと思いますし、
オール電化の方はもっと安くなる可能性があります。
こういった点も圧倒的に運用コストが安いコムスの利点だと思います。
Youtubeを作成しましたので、是非ご覧ください