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コペンに長い荷物を載せたい、コペン、トランクスルー化

  • 2022年3月30日
  • 2022年4月13日
  • コペン
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軽オープンスポーツのコペンは軽自動車の中でも比較的大きなトランクがあります。

なぜ大きなトランクがあるかと言うと、ハードトップの屋根をトランクの中に格納するために屋根の大きさが必要なので結果的に大きなトランクを持つことになります。

その大きさは9インチのゴルフセットが入ったゴルフバックを積むことも出来るぐらい大きな物です。

そのぐらい大きなトランクを持つコペンですが、トランクの奥行きが100cm程度しかなく、長い荷物、例えば1ピースはおろか長さによっては2ピースの釣り竿なども積むことが出来ません。

屋根を開けてしまえば頭上空間は無限大で大きく長い荷物ものりますが、天気のいい日もあるし、悪い日もあります。

そこで今回はコペンのトランクスルー化にチャレンジしてみました。

考察

まずトランクを後ろから眺めてみましょう。何となく仕切りがあるのですが、これは単に引っ掛けているだけなのでチョット上に上げれば取り外しが出来ます。

取り外してみればすぐ目に入るのは車内とトランクを仕切る「バックボード」と呼ばれる部品です。

たったこれだけでトランクと車内を仕切っているので、単純に「バックボード」に穴を空ける加工をすればいいだけなんです。

なんて簡単なと思った所ですが、単純に穴を空けてしまうとトランクスルーをしない時には何ならかの形で穴をふさがないといけませんし、次に車を手放すときに穴が開いた状態で手放すのも忍びないですので、頑張ってDIYをしてみることにしました。

内装を外していく

さぁ、イメージが出来ればあとはそれに向かって邁進していくだけです。

とりあえずバックボードを取り外すために必要な部品を外していきます。

まずは「サイドシルカバー」

これは単にはめ込みで入っているだけなので内装はがしを隙間に入れて引っ張れば外れます。

次にウインドリフレクターを外します。

ウインドリフレクターを外します。

よく見るとネジが付いているのですが、こちらを外すのではなく、ロールバーに接続する部品を外します。内装はがしを使うか、手で引っ張れば簡単に外れます。

この部品が外れればウインドリフレクターを取り外す事が出来ます。

次にウインドリフレクターが付いていたセンターの部品を外します。

 

プラスチックのリベットで止まっているのでこれを外して上に引っ張れば簡単に外れます。

ただ、プラスチックのリベットがパッと見1体型に見えますが、実は2段になっていてかつ、結構もろいので上側を丁寧に外さないと簡単に折れてしまうので気を付けましょう。

私は4本も折ってしまい、ディーラーで注文する羽目になりました。

次は一番の関門のロールバーカバーです。

これもプラスチックのリベットで止まってるのでとりあえずそれを外して上に引っ張れば簡単に外れます。

で、ココからロールバーカバーを外すのですが、写真の位置から一番薄い内装はがしを入れて少しずつこじって行くと「パコン、パコン」と外れていきます。

次にロールバーカバーと本体を外していくのですが、この爪が外から隙間を作ってピンポイントで押し込んでいかないと外れません。

爪は3ヶ所、左、中央、右とありますので順序良く外していきます。

一度外ればわかるのですが、これを外すのが今回内装を外していく部分で一番難しい所だと思います。

この写真を見ればわかりますね、3ヶ所爪があるので、気を付けて反対側も同様に外していきます。

ロールバーカバーが外れれば、バックボードを外せるので引っ張ったり、内装外しを使って外していきます。

コペンは内装を外していくのが簡単な部類だと思います。オープンにも出来るので、作業性も高いです。

左右のバックボードが外れればセンターのバックボードを外せます。

バックボードを取り付けるプラスチックのリベットですが、先っちょにヒゲが付いているのですが、これが細くてすぐ折れてしまうんです、で、車両側のピンの受け側がこのヒゲを使って固定しているようで、このため新たにディーラーでピンだけ注文して取り付けました。

ココ迄外せれば後は簡単に外れていきます。

完全に外れるとこんな感じです。格納された屋根が見えますね。

実際は左右のバックボードが付くので、有効活用できるのはこの幅になります。大体横540mm、縦190mm程度になります。

後ろから見るとこんな感じになっています。

バックボードを新しく作る

次に純正のバックボードを残して新しく木材でバックボードを作ります。厚さは元々のバックボードを見ながら5.5mmのMDF材を選択。あらかじめホームセンターのカットサービスで切り出してもらいました。

バックボードの大きさは横620mm縦505mmでした。

次にトランクスルーにする大きさをを決めて穴を空けます。サイズ的には横幅540mm、高さ190mmまで行けますが、そこまで広げても椅子があるので使い勝手が悪いので、センターから使いやすいように真ん中に幅200mm、高さ180mmで開けました。

板の厚みもないし簡単にジグソーで切る事が出来ます。

ハメてみるとこんな感じ、リベットの穴も元々のバックボードから長さを測って穴を空けました。

そのままだと板のままなのでダイソーで100円でフェルトを購入し貼り付けます。

表面は木工用ボンドで、折り返した裏側はスタッカーで止めました。

次に穴を空けた場所ですが、使わない時に蓋をするのですが、色々検討した結果ガイドを作ってそこにスライドで蓋をする事に決めました。

仕切りガイドは簡単ながら3Dプリンターで作成しました。ホームセンターで売っているプラスチックのジョイナーを使うのも安くて手だと思います。ただ、チョット強度が物足りないので3Dプリンターで作りました。

こんな時は3Dプリンターは便利ですね。

で、作成した仕切りガイドを取り付けて、ついでに上にバーを取り付けました。

殆ど使わないとはいえ元々バックボードについていた網で仕切られている収納が無くなったので何か引っ掛けて収納にするためと、GoProのマウントを取り付け出来るようにしました。

バックボードに付けた仕切りを使ってトランクスルーの部分に蓋を付けます。

ちょっとしたポイントですが、上のバーは蓋を開け閉めしやすいように蓋より少し長めに切って取付をしています。

ココ迄行けばとりあえず完成です。元に戻していきます。

バックボードを取り付けるプラスチックのリベットですが、先ほども書いた通りリベットに付いているヒゲで車体のフレームと引っかかってるので、ヒゲが折れていると再利用するのが難しいかもしれません。

試しにスキーを入れてみました。

写真のスキーは170cmですが、明らかにシフト操作に問題がありそうです。一人でスキーに行くならもう少し助手席側にずらせますが、あまりずらせないようです。CVTモデルならそれほどシフト操作はしないので大丈夫かもしれません。長さが140cmぐらいのミッドスキーぐらいならいけるかもしれませんね。

ちなみにスノーボードは

こんな感じで横にしてもシート間から通せませんし、縦にすることも出来ませんでした(元々190mmしか無いのに板の幅は200mm以上のため)

バックボードの上側にはバーを取り付ける事でアクションカメラの取付マウントを付けることも出来るようにしました。

まとめ

さて、如何だったでしょうか?

工作自体の難度は普段DIYを行っている方であれば問題無く出来るレベルだとは思いますが、色々試行錯誤しながらでしたので、2日間と思いのほか時間がかかってしまいました。

コレでホームセンターに行って長い棒状の部材を買ってきてもコペンに積んで帰れます。

1800mm程度ある木材でも

こんな感じで車内に入れることが出来ます。釣り竿もOKじゃないでしょうか?

トランクスルーをしない時はトランク側のカバーを取り付けるだけで見た目では元に戻ります。

ちょっとした改造ですが、普段使いの中で釣りの趣味の方や、長い物の移動をするのには良い感じの改造になりました。

一連の作業を動画にしてみました。興味のある方は是非

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