超小型モビリティのC+podですが、以前滋賀県の比叡山でカーシェアを行っていたので、乗りに言ってましたが、ワインディング中心で一般道を走るイメージが出来なかったので、モヤモヤしていたのですが、今回近くで「TOYOTA SHARE」サービスが始まりC+podのレンタルが始まりまして、又借りて乗ってみました。
今回レンタルしたC+podについて
今回レンタルしたC+podですが、「TOYOTA SHARE」でレンタルできる車種です。
まだあまり配備はされていませんが、15分200円から借りることが出来ます。
グレードは上級グレードの「G」エアコンもシートヒーターも付いている171万6千円で購入できるモデルです。
C+podのデビューは2020年ですが、実際に個人で購入できるようになったのは2021年の12月ぐらいです。
個人で購入できるとはいえ、リースか「kinto」のどちらかでしか取り扱いがありません。
多分バッテリーのリサイクルを考えての事だと思いますが、リースアップしても取り上げられたられるのが残念な所です。
市街地での印象
前回は滋賀の比叡山でのレンタルでしたので平地での加速感やブレーキの感覚、乗り心地などわからなかったのですが、今回は市街地でしたので、より色々な事がわかりました。
1.加速感
加速感は全体的に自然吸気の軽自動車と同等だと思いました。ただ、超小型モビリティの最高時速60km/hに縛られるため50km/hからの加速感がどうしても鈍ってしまうのは仕方ない所だと思います。
ある程度傾斜のある坂道ではモーターの性能を発揮しかなり良好な加速感を感じます。普段乗っているコムスと比べると加速感はとてもいいと思います。
2.ブレーキ
ブレーキは若干癖があると思います。踏み始めが割と「カッチリ」してるのですが、そこから踏力を強めて行ってもリニアに減速感が高まりません。と言うか下り坂だとソコソコ踏力が必要になります。決して止まらないという感じでは無いのですが、「あれれ、止まらないな」と言う感じで踏み足すという感じでしょうか。
3.乗り心地
乗り心地は最近はやりのハイト系の軽自動車のような乗り心地です。でも少しフワフワしすぎな感じがしないでもないです。前後のピッチはそれほどではありませんが、左右に揺さぶれれる感じです。車に酔いやすい方だと酔うかもしれません、その辺り試乗は必須と思います。
ハンドル周りの反応も緩く作られていて、左右に振った時の無感部分も割と多めです。
フワフワしているというと「ひっくり返るのでは?」と誤解されやすいですが、カーブでもある程度ロールするとそこで踏ん張りますので、怖い思いはしません。
少し気に入らない所があって走行時には絶えずシートのお尻の部分に微振動が伝わるのでお尻がムズムズしてきます。
4.騒音
電気自動車だから静かである。そういった先入観を持って乗ると多分裏切られるかと思います、ロードノイズというよりもモーター、インバーター関連の音が結構入ってきます。絶えず何かしらかの音がしており、停車時もインバーターの冷却ファンと思わしき音が絶えず鳴っています。接近通報音と呼ばれる低速時にスピーカーから鳴らされる「ウイーン」と言う疑似モーター音もそれなりに車内に入ってきますし、そもそも超小型モビリティの走行領域の速度である40km/h以下であると、絶えず音が鳴っている感じです。コムスは停車時には完全に無音になりますのでその辺りが結構違うと思いました。
5.装備
装備で特筆すべき物はありません。100Vで1500Wまで出力できるコンセントが付いているのがある意味特筆すべき部分かもしれませんが、一般的な装備としてコムスと違いクーラーが付いています。ただし、冷房専用です。暖房と言われる装備はシートヒーターが付いていますが、車内を温めるための暖房器具は付いていません。コストを下げるための暖房器具を装備しないわけではなく、電気自動車の暖房は単純に電熱ヒーターを利用するためとても電気を使います。そうすると航続可能距離にも影響しますし、電気をいかに使わないでいるかと言う考え方はフロントガラスの全面に設置された曇り止めの熱線を使うという離れ業を行う事でもわかる通り、本当に電気自動車の特性を十分考え抜かれた設計をしていると思わせられます。
コムスと比べるとどうなの?
コムスと比べると当たり前ですが、2人乗りを前提に作られているため動力性能は余裕があります。ハッキリ言って普通の自然吸気エンジンの軽自動車と同等の運動性能を持っていると思います。乗り心地はコムスとは雲泥の差があり、とても乗り心地が良いです。
ブレーキとしてはコムスと比べてブレーキタッチはそれほどいい物ではありません。効きは十分ですが、コムスの様な強烈なストッピングパワーはありませんでした。
で、運転していて楽しいのはどちらと言われると「コムスの方が圧倒的に楽しい」と思います。ただ、この評価は普通の車と同等に使いたいと思われる方はC+podの方が圧倒的に使いやすいと思います。
まとめ
割と粗探しのようなレポートになってしまいましたが、それは車として評価が出来る段階であるという表れだと思っています。
以前も一度書きましたが、このC+podは設計思想が一本筋が通ってて「いる物は要る・いらない物は要らない」という割り切りが物凄い車だと思いました。特に如何に電気の消費を抑えるかの考え方が徹底していて純粋に「凄いな」と思います。
今回カーシェアを借りに行った場所は最近できたばっかりで入居もまだ行われていないシニア向けのマンションの一角に置いてありました。
シニア向けのマンションという事で運転免許を返納されていない高齢者ドライバーが沢山入居されるでそうし、駐車場もありませんので、ご自身の自動車も持ち込まれていないと思います。
でもこのようにC+podが置いてあればチョットした買い物なども気軽に使えると思うので、便利に活用が出来ると思います。
この場所はまさしくトヨタが掲げている「すべての人に移動の自由を」と言うコンセプトにピッタリな場所ですし、利用も促進されそうです。
今後もこのようにシニア向けのマンションや普通の世帯に向けたマンションにも設置されるようになれば超小型モビリティの利用価値が高まる事が期待されます。