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超小型モビリティの駐車事情、どこに止めたらいいの?

軽自動車より小さな超小型モビリティ、四輪車なので普通自動車の駐車スペースで駐車する事が普通なのですが、実際は小さな車体を利用して色々なスペースに駐車することも出来ます。今後認可されるであろう超小型モビリティ(超小型車)が普及したときに考えられる利点や問題点について書いてみました。

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・コムスの場合

普通自動車のスペース

コムスはミニカー登録なので、「道路交通法」では自動車扱いですが、「道路運送車両法」では原動機付自転車として扱われます。四輪車なので普通の自動車のスペースに駐車するのですが、考えようによっては原動機付自転車と同じスペースにも駐車することは法的にも出来ると思います。コムスの大きさは2400mm×1100mm×1500mmこの大きさを踏まえて駐車場に止まっているコムスを見てみます。

トヨタが2020年に発売すると公表されている超小型車のサイズは2500mm×1300mm×1500mm、横に200mm(コムスのタイヤ1.5本分の幅)、縦に100mm増えたとして想像してみてください。

コムス駐車中

通常の自動車駐車枠ではコムスはこんな感じです。隣がハイエースの標準サイズですが、とても小さい事がわかります。コムスなら縦列でも2台止める事が出来ますし、スペース的には4台駐車することも可能です。これだけ車が小さければ駐車するテクニックも何も無く、頭から入れようが、バックで入れようが困ることはありません。しいて言えば込み合ってる駐車場で空きスペースを探す車に空いていないとわかってもらえるように少し前気味にして止めています。

バイクスペース

コムスの小さな車体を生かしてバイクと同じスペースに止める事も可能です。

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とあるショッピングセンターですが、バイクの1.5枠を使って駐車しています。長さ方向は全く問題無いことがわかりますね。扱いでは原付バイクなので隣のサイドカー付きの原付バイクと同じ扱いかな?と思っています。

この駐車場に止めるまでの様子を動画にしてみました。

VR360度動画なのでYouTubeで見ていただければその感じがつかめやすいかもしれません。

バイク乗りに人気のない青空スペースであれば割と空いているので、屋根が付いているコムスの利点を生かして止めています。気を付けることは囲われた駐車場の場合は出る時のスペースを考えて止めるようにしています。

駐車場のコムス

いつも週末には大混雑する「コストコ」ですが、バイク置き場なら問題なく置けます。ココでも気を付けることは出る時に問題にならないかと邪魔にならないかです。

ちなみにバイクで最大の大きさの物はホンダの「ゴールドウイング」ですがこちらは長さ2630mm×幅955mm×高さ1525mmなのでコムスより幅以外は大きいサイズになります。ちなみにコムスと同じミニカー登録の改造ジャイロキャノピーはもちろんバイク置き場に置いてあります。

有料駐車スペース

コムス時間貸しスペース

こちらは最近よく見かける駅前のバイクの時間貸しスペースです。原付バイクのスペースは狭いのですが、大型用スペースは広く取っているのでこんな感じで止める事も出来ます。

この写真の場合はワイパーの部品を課金用のワイヤーに絡ませて課金ルールに則って止めてます。

ちなみによくある入出庫がバータイプの駐車スペースですが、コムスの小さい車体でもちゃんと認識してくれますので心配はいりません。ドアを開け閉めする手間が一つ増えるだけで後は普通の自動車と何ら変わりありません。

コムスで利用した時の謎として最近増えて来たナンバー読取り式駐車場で検証してみました。

この駐車場の場合は前面のナンバープレートを読み取る駐車場なので、結果的に自動では清算できませんでした。問い合わせ先の電話番号に電話して無事清算を行いましたが、わざと料金を払わなかったりめんどくさいからと言って電話連絡をしないのは最悪調べられて後から料金を徴収される可能性がありますのでやめた方が良さそうです。

スーパーでは?

コムスでスーパマーケット

スーパーの駐車スペースによりますが、オープンタイプの駐車スペースだとこんな感じで駐車できます。オーブンタイプだとバイク用駐車場でも駐車できますし自転車兼用でも問題ありません。

注意点としては自転車置き場だと隣の自転車を出すときに接触する事があると思いますので、その辺り十分な空きスペースを考えて駐車することを心がけています。原付以上の大型バイクが止まっているスペースはバイクの持ち主も自分のバイクを大事に扱う傾向があるので、あまり心配ありません。

家で駐車する場合は?

自宅で駐車するためには軽自動車や普通自動車と違い、車庫証明は不要ですので、コムスが敷地内に収まるのであれば問題はありません。本当にちょっとした隙間でも止めれるので、400ccのバイクが止めれるぐらいの隙間があれば割と行けるのではないのでしょうか?

ちなみに我が家の駐車場です。コムスの前を見ていただければ階段があるので、軽自動車であっても車2台を並列に止めてしまうと出入りが不可能になります。こんなスペースでもコムスなら問題なく駐車出来ます。

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ちょっとグレーな所

コムスの小ささを生かして様々な場所に駐車することが出来ますが、チョットグレーな部分もあります。コムスはミニカー登録という自動車とも原付バイクともとれる規格で明確なルールが存在していないため駐車するスペースは色々考えて駐車します。

通常は自動車のスペースに止めるのですが、オープンスペースで空いている等、条件が良ければバイク置き場置くことも割とあります。バイク置き場のスペースでの駐車でも警備員の方を含め珍しがって声をかけられることはあっても、咎められた事は一度もありません。この小ささからくる心理的なメリットも十分あると思います。

ミニカー登録のジャイロキャノピーは例外なくバイク置き場であることと、400ccでも大型のバイクはコムスに匹敵する大きさの物もあります。週末込み合うスーパーなどではバイク置き場に置くことで普通乗用車スペースが1台分空くことになるので、店舗側もメリットはあると考えています。

警備員の方がいる場合は指示に従っていますが、たまに判断がつかないパターンもコムスに乗っているとあるあるパターンです。四輪であってもあくまで形式上は原付バイク扱いですので、警備員の方が判断に困ったときは「原付です」で大体話は終わってしまいます。

ミニカーの駐車場ってルール(法律)的にどうなの?

ではここでもう少し掘り下げてミニカーって駐車場を利用する時にじゃぁルール的にどうなの?と言う所について解説してみます

ミニカーと言うのは「道路交通法」においては「普通自動車」として扱われており、「ミニカーとは、総排気量50cc以下又は定格出力0.60キロワット以下の原動機を有する普通自動車をいいます」と警察庁交通局監修の『交通の教則』に明記されています。

では車に関する保安基準が定められた「道路運送車両法」でミニカーはどのように取り扱われるかと言うと「第1種原動機付自転車」という一般的に50ccの原付バイクとして扱われます。ただし、道路運送車両法には「ミニカー」という概念は無く、道路運送車両法では「総排気量」と「車輪の数」だけで原動機付自転車かどうかの判断を行います。

では「道路運送車両法」の中ではどう定義されているかと言うと

■道路運送車両法施行規則
(昭和26年運輸省令第74号)
(原動機付自転車の範囲及び種別)(原文は長いので以下のリンクをクリックしてください)

道路運送車両法施行規則(昭和二十六年運輸省令第七十四号)
で原動機付自転車の範囲と種別を定めていますが、つまり2輪の場合は125cc以下を、それ以外の場合は50cc以下を原動機付自転車という事で、又、その中で50cc以下を第一種、50ccを超える物を第二種と定めています。つまりミニカーは全て道路運送車両法では「第一種原動機付自転車」として扱われます。

では、道路交通法ではどのようにミニカーが定義されているかと言うと

■道路交通法
(昭和三十五年十月十一日政令第二百七十号)
(自動車の乗車又は積載の制限)(原文は長いので以下のリンクをクリックしてください)

道路交通法施行令(昭和三十五年政令第二百七十号)
この中の「第二十二条」
でミニカーの道路交通法での取り扱いを規定していますが、こちらでは「自動車」として扱われます。

駐車違反で摘発される違反は「道路交通法」で定められていますが、ココにはあくまで駐車してはならない所に駐車した時に該当する法律なので、駐車スペースを定義する物ではありません。

つまり、法的には駐車場における「原動機付自転車」スペースに「ミニカー」を置くことを禁止する法律はなく、結局はその駐車場を管理する管理者が「原動機付自転車」にどの駐車スペースを利用する事が出来るかを指示する物と思われます。

なので、わたしはバイクスペースが空いている、かつ周りに迷惑がかからない状況であればバイクスペースに駐車することが多いです。もしその駐車場を管理される方に自動車のスペースに移動するように言われた場合は、管理者の指示ですのでもちろん自動車のスペースに駐車するようにしています。

と言う頃でルール(法律)的には特に何も駐車スペースを定める物は無く、マナー的には駐車スペースについて気を付けなければならないという状況だと私は思います。

まとめ

2020年にも認可が行われそうな超小型車ですが、多分議論される事が駐車スペースについてだと思います。現状普通自動車の駐車スペースばかりですが、都会のスーパーなどでは軽自動車専用スペースがあることもあります。今回の超小型車は街中で利用することを前提に考えられるので新たに超小型車スペースが作られる可能性についても議論されると思います。でも結局軽自動車ほどの普及台数にもなるとも思いませんので普通自動車と共用、もしくはバイクと同じスペースになると思われます。

コムスに乗っていると超小型車が止めれるバイクスペースはあまりない事に気が付きます。コムスを駐車するスペースはあるのですが、切り返すだけのスペースが無いからです。ただオープンスペースであれば問題無いので私はその時はバイクスペースに止めるようにしています。注目度は抜群ですが、邪魔にならない止め方をすれば物珍しさから話しかけられる事はあっても、咎められる事はありません。先に書きましたが、法律的には駐車してはならない所には駐車してはダメですが、駐車スペース的には常識的な止め方をすれば問題無いという結論に私は達しています。

個人的には最近増えて来た課金バイクスペースへの超小型車への対応を期待しています。幅は普通自動二輪車の1.5~2倍の大きさですが、全長はさほど変わらないため駅での整備が進めば安価にパークアンドライドが実現できます。そうすれば過疎地の場合、近くの駅まで超小型車で行きそこから遠方へ向かうことも出来るので、交通事情も良くなるし、遠距離移動できない超小型車の欠点をカバーできると思います。

何れにしても十分な議論がされているかわからない部分ですので、今後規格化されたときに議論が必要な部分でもあると思います。

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