これも一つの超小型モビリティ次世代電動車椅子WHILLとは

このサイトでは超小型モビリティのコムスを紹介していますが、気になる存在が他にもあります。コムスと同じような自動車扱いになるニューモビリティコンセプトやBIROなどですが、もっと人に近いのりものである次世代電動車椅子WHILLについて実際に試乗して感じたことを書いてみたいと思います。

WHILLとは

一言で言うと電動車椅子の一種です、通常の電動車椅子と異なる所はまず、一目見て違う近未来的なデザイン

通常の電動車椅子のイメージとしてはこんな感じだと思うのですが、

ヤマハ電動車椅子

WHILLは形も色使いもちょっと他の車椅子と違います。普通に見てカッコいいと思います。

WHILL

最近では色々な試みもあるみたいで、自動運転のテストを行ったり、試乗車としても色々な所で試すことが出来るようになってきました。

走行性能は

複数のモデルがありますが、Model Cと言われるもので、1充電で走れる走行距離は16ｋｍ、最高時速は6km/h歩行者扱いの車椅子なので速度は出ません。登坂能力は10度で5cmまでの段差なら乗り越えられることが出来ます。

特徴的なオムニホイールと言われる前輪の構造でその場での360度の転回が可能になっています。バッテリーはリチウムイオン電池を使用し、取り外して家のコンセントで充電可能です。操作はジョイスティックで行われ、坂道の下りでも自動的にブレーキが効いたり、方斜面でもまっすぐ走れるように左右のモーターのパワーを調整する機能も付いています。

ほかの電動車椅子にできないWHILLだけの機能

他の電動車椅子にはない機能としては

車載を行えるように分解が出来る

Model Cだけの特徴ですが、大きな部品になりますが3つに分かれて分解することが出来るので、車いす専用車両ではなく、通常の自動車でも搭載することが出来ます。タクシーにだって乗せることが可能です。

Bluetoothリモコンによる遠隔操作

なんとBluetoothを使いスマートフォンと接続することで遠隔操作でWHILLを操作することが出来ます。椅子に着席した後に邪魔にならない場所に移動したり、手元に引き寄せたりも出来るようになっています。

Model AとModel Cとの違い

モデルは大きく分けて2モデルあり、Model Cが45万円、Model Aが99万５千円、元々Model Aが先に発売された後ややスペックダウンした製品としてModel Cが発売されました。一番大きな違いとしては前記した通りModel Aが四輪駆動に対してModel Cは後輪だけの二輪駆動になってるため価格もそうですが、重さも大分異なります。Model Aが悪路での走行をかなり想定した性能になっており走行性能としてはすべてスペックアップしたものとなっています。

乗ってきました

試乗車が全国各地にあり、体験できるので乗ってきました。

大阪南港ATCにある「ATCエイジレスセンター」に行ってきました。ココに展示してあったのはModelAと言われる高スペックバージョンの物で100万円近くする物です。この「ATCエイジレスセンター」は日本最大級の常設型の介護・福祉・健康関連の常設展示場です。物凄い数の介護用品が置いてあります。車椅子も20種類以上あるのではないでしょうか？その中でもwillは目を引くデザインです。

右側は電源と3段階のスピード切替スイッチ。

左側はジョイスティック型のコントローラです。

操縦方法は至極簡単、行きたい方向にジョイスティックを倒せばその方向に無段階で加速していきます。安全のため右側のスピード切替スイッチで最高速度を切り替えられますが、最大でも6km/hの速度に抑えられています。6km/hとはいえどかなり早いと思います。早歩きより早いかもしれません。

ジョイスティックを横に倒せば戦車のように超信地旋回を行います。特徴的なオムニホイールと呼ばれる前輪も相まってとてもスムーズに旋回します。

普段コムスに乗っている母親も乗ってみましたが、コムスの方が乗りやすいとは言ってましたが、簡単に慣れそうです。

まとめ

電動車椅子ですが、これも超小型モビリティの一つと考えています。道路では走れませんが、歩道を歩行者と同じ感覚で走行することが出来ますし、近所のお買い物や病院へ行くぐらいなら16kmも走れば十分と思います。絶対的な速度が低いので加害性も低いですので、だれにでもオススメすることが出来ます。私も歩行が困難な歳になったら多分電動車椅子に乗ることになると思いますが、WHILLのようなカッコいい車椅子が沢山出ていると良いと思いました。