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コムスの運転でやっていけない危険な運転の仕方

ミニカーであり、超小型モビリティの「コムス」ではありますが、あのチョロQのような見た目からすぐ転びやすいというコメントがSNSで見られる事があります。

まぁ、そのようなコメントは大体実際乗った人からのコメントでは無いので、普通に運転すれば本当の所ひっくり返るような事は微塵も起きそうにない事はわかるので、あまり気にすることは無いのですが、ひっくり返るより気を付けなければならない危険な運転方法という物があります。

ココではその危険な運転の仕方について書いてみたいと思います。

コムスのおさらい

まず、コムスの車体的な特徴をおさらいしてみましょう。

  • 全長:2,395mm、全幅:1,095mm、全高:1,500mm(P-comの場合)
  • 重量:410kg~430kg
  • 走行量バッテリーはパナソニック製の鉛バッテリー「EC-FV60AJ5B1」を6個装備し、バッテリーの重量は約130kg(全体重量30%)になります。
  • サスペンションは前:マクファーソン式コイルスプリング、後:トーションビーム式コイルスプリング
  • ブレーキは前:ベンチレーテッドディスク、後:ドラムブレーキ
  • フレームはラダーフレームをベースとし、ボディ部分はパイプフレーム

となっています。

コムスはひっくり返りやすいの?

特徴としてはやはり全高に対する全幅の狭さでしょうか?軽自動車の「アルト」とほぼ同じ全高で、アルトでは全幅は1475mmあるのに対して、コムスは400㎜近く狭くなっています。

その代わりボディはプラスチックで、支える物はパイプフレームです。ほとんどバギーなんかと一緒ですね。

普通のガソリン車であればエンジンはドライバーと同じ高さで、ボディも鉄で出来ているので、重心はおのずと高くなります。

普通の車と違う所は「走行用バッテリー」「モーター」「ギアボックス」この重量物がすべて床下にあり、低重心という事です。

このような事からコムスが「ひっくり返る」ような感覚はありません。

SNSなどで見られる「すぐひっくり返る」というという話に関しては色々調べた所資料の出所はありませんでしたし「豊田市では実際に沢山ひっくり返ってる」というコメントを書き込んだ方に直接聞いてみた所「そういう噂を聞いたことがある」という返事でした。どうやらはっきりした出所の無い、ただ感じただけを書き込んだコメントだったようです。

実際に「交通事故総合分析センター」(イタルダ)が出している令和元年度の事故統計を見てもミニカーは6件に対して軽自動車は18件なので軽自動車の方が転倒事故件数が多く、しかもミニカー全体なので全数コムスである物でも無いので、コムスが特にひっくり返りやすいという資料は見られませんでした。

令和元年事故統計こちらで実際のデータをご覧いただけます。

このことからコムスがひっくり返りやすいという事は無いという事がわかって頂けると思います。

コムスでやっていけない危険な運転

それでは今までコムスを運転してみてヒヤッとしたことを挙げてみたいと思います。

1、ブレーキをかけながら急ハンドル

ブレーキをかけながら急ハンドルを切ると思いの外前荷重になり後ろ側の荷重が抜けます。

特にコムスの場合は回生ブレーキの効きがキツめなので、高速域だとアクセルを戻すのも躊躇するほどです。

最悪イン側のリアタイヤも浮いてくるので、姿勢も崩れます。

ひっくり返る事は無いでしょうが、明らかにリアタイヤが外側に流れるのでチョットヒヤッとします。

2、雨の日のカーブ途中のハードブレーキ

雨の日にカーブの途中でブレーキを強めに踏むとリアタイヤが外側に流れるのが分かります。

ABSなんてついていないコムスですからロックしたらロックしっぱなしです。

何となくですが、履いてるタイヤが軽自動車で履いているものと同様なので十分制動力はあるのですが、車重が軽いので上からの重さが足りていないので押さえが効いていない感じがあります。

サスペンションが硬めな事も災いしてるのかもしれません。

特に雨の日のマンホールと鉄板は鬼門です、これらの上に掛かった時のブレーキングは絶対避けましょう。

3、旋回途中の切りたしハンドル

旋回途中の切りたしハンドルをするとイン側リアのタイヤが浮いて来るのがわかります。

アクセルを踏んでいる時にリアタイヤが浮くとタイヤが激しく空転するので音でわかります。

逆にここだけ押さえておけばのポイントとしてはブレーキを踏む時は「直進時の時にブレーキングは終わらせる」の一言に尽きると私は思います。

コムスって危険なの?

今まで3点挙げましたが、誤解しないで欲しいのは、上記は全て飛ばし気味の時に起きる現象で、街中を軽く流すぐらいの速度では同じ動作をしても全くヒヤッとしません。

ヤクルトレディーの運転速度ぐらいではとても安心して乗れる乗り物です。

それなりの速度になると「この一線超えたらヤバイよ」と言うのがコムスからヒシヒシ伝わるので自然と速度を落とすと思います。

只、本当にコムスが一線を越えるのはまだ大分先だと思います。

逆にコムスを運転するうえで必ずした方がいい運転は「減速はカーブの手間で終わらせておく」です。

コムスの直進状態のブレーキはハードブレーキでも物凄く効きますし、安定してます。人間を含め重量物が後方下側に集中してるからでしょうか。

前側に一気に荷重が移って踏ん張ってブレーキが効くことが体感できると思います。

雨の日のブレーキでも直進状態であれば、安定してブレーキをかけれますし、ロックする事もありません。

で、コムスで結局カーブで気持ちよく走ろうと思うとカーブ前で速度を落として最短距離でカーブを曲がり、カーブ頂点でアクセルを開くと言う「スローイン・ファーストアウト」と言う基本中の基本の走りになっちゃうんですよね。

この走り方を守っている限りコムスは不安定な事にならない車です。

そして、改めて感じる事は、今の車は安全デバイスてんこ盛りなんで漫然と運転してる事と車が不安定な運転が出来ないように色々制御をかけている事に気がつきます。

こう言ったことから、よくよく考えたらコムスって運転矯正装置な所があるんだと思います。

如何でしょうか?一度自分の運転を見直す為にもコムスを乗りませんか?

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