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BIRO

BIROに乗ってみた

超小型モビリティとして市販されている物はあまり多くありません。我が家で所有している「コムス」、タケオカ自動車工芸の「ララ」、あとは今回紹介する「BIRO」ぐらいでしょうか?範囲を広げてみると小型ジープの「ネクストクルーザー」やカートを改造したものがありますが、いずれも新しくなった安全基準には合致しないため一般的に超小型モビリティとして認識していません。

「BIRO」とは、どんな車か、コムスと比べて実際に試乗してみると全く違うコンセプトで作られている所が見えてきました。

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イタリア製の超小型モビリティ

BIROはイタリアのエストリマ社が製造している車です。エストリマ社とはイタリアで小型電動自動車を作っている専業メーカーで2009年からBIROを製造、販売しています。親会社はトラクターやトラックのキャビンを作っているメーカーだそうです。

イタリアでの販売台数はとても多く、たぶんコムスと同じぐらい販売していると思われます。日本では兵庫県西宮市の「カツラダモーター」が販売権を取得して2017年4月より販売しています。

価格はサイドドアのない一番安価なモデルで¥1,058,400円から、サイドドアが付いているタイプで¥1,328,400円これにバッテリーが脱着タイプ、固定式タイプどちらを選んでも¥648,000これにカラーを選んで行くとその分だけ価格が上がります。公式HPでシミュレーションができるのですがドア付きタイプで合計で200万円以上になりました。バッテリーが別売なので大分高価な車になります。

特徴は

大きさは全長1740mm、全幅1030mm、全高1565mm、車両重量245kg(バッテリー除く)とコムスよりさらに一回り小さいサイズです。全長が短いので普通の乗用車タイプと違い、アップライトなポジションで運転します。乗車定員は1名ですが、本国イタリアでは2名乗車なので椅子は2名分あります。ただし日本で登録されるミニカーの車両区分では1名しか認められていませんので、助手席は荷物置き場になります。

原動機はコムスと同じくモーターで最高出力は4kW、コムスの5kWより少し劣ります、最高速度も45km/hとコムスの60km/hよりパワーが無いからか低いです。その代わりバッテリーはコムスが鉛バッテリーのかわりにBIROはリチウムで全体の車両重量はコムスより軽く仕上がっています。又バッテリーは脱着式と固定式が選べ、満充電の航続距離が着脱式では約55km、固定式が100kmとなっています。

この車の珍しい特徴としてバッテリーを脱着式と固定式の2つから選択できる事です。脱着式の物はハンドキャリータイプのため本体から取り外しができ、自宅の100Vコンセントで充電が出来ます。これはコムスにない特徴で、集合住宅でも充電できる可能性を残しています。又バッテリーがリチウム製のため継足し充電が出来るのが一つのポイントで公式では20分の充電で5km走ることが出来るということです。

運転席はグラスエリアが全面に展開されるので、とても開放的な感じになっています。ドアに関してはポリカーボネート製ですので軽く開閉できます。荷物に関しては助手席に置くか、シートの背もたれを外すことでちょっとしたスペースが現れます。又トランクスペースを拡大したモデルもラインナップしてあるので、ココから選択することも可能です。

試乗してみました

さて、試乗してみます。現在試乗できる場所は2019年4月現在大阪、東京の2ヶ所で試乗出来ます。

BIRO

思った以上にアップライトなデザインです。ポップな色使いがイタリアな感じです。

BIRO後ろ

ナンバーはコムスと同じく水色なのでミニカー登録になります。

試乗した日はあいにくの雨だったのですが、運転席の周りはガラスとポリカーボネート製の扉でおおわれているため視界はとても良好です。

頭の上の屋根はポップアップで開けることが出来、暑い時はここから外気を導入するつくりになっています。当日は雨だったのであけて走ると当然のことながら雨がどんどん入ってくる仕組みですので、雨の時は実質使うことが出来ませんでした。

鍵の開錠はカードキーを使って開錠します。この辺は先進的な作りになっています。カードキーはそのまま運転席のポケットに入れることでシステム全体が起動する仕組みになっています。ほかにもUSBの充電ポートやオプションですがBluetooth対応のスピーカーを選択することが出来ます。このあたりのチョットしたことがすごくオシャレに作っています。

BIRO運転席

運転席の足元は想像の通りとても狭いです。ハンドルも抱え込んで運転する形ですのでバスやトラックのスタイルです。アクセルとブレーキは上から踏み込むスタイルですので中々なれません。私の感覚だと正直足がつりそうです。操作系はイタリアの車ですのでウインカーが日本車と逆の左側についています。そのほか速度制限スイッチや一時的にパワーを上げる”ブーストスイッチ”なる物があったり、普通の自動車と異なることが色々あります。

実際運転してみるとコムスと同じくモーターを使っていますので出だしはスムーズです。一般道では流れに困ることはありません。最高速が50km/hぐらいなので速度を上げて走る車ではありませんが、全長の短さからくるホーイールベースが短いので直進性はコムスより明らかに劣ります。その代わり最小回転半径はコムスよりさらに小さく2.8mとなっています。ブレーキに関しては4輪ディスクブレーキを採用していますので、効きやタッチに不満はありません。ただ、回生ブレーキが効いているのか効いていないのかよくわからない印象がありました。

まとめ

試乗してみて明らかにコムスと違う方向性で作られている事がわかるつくりになっています。まずドライビングポジションがアップライトに座らせられるので長時間運転する事はしんどいです。片道10kmぐらいの連続走行は問題ないと思いますが、固定式のバッテリーで保障されている100kmの連続走行は結構しんどいかなと思います。

ただし、近所のシティコミューターとしてはコムスよりさらに小型の車体のため相性はとても良いかと思います。このシティコミューターとしてのつくりはいたる所で感じるのですが、運転する楽しみはそれほど感じません。本当の道具感覚でオシャレなアイテムとして服を着こなすように乗ると面白いと思います。ただ、オシャレなアイテムとして200万円超のコムスなら3台買える価格が納得できるかが購入する時のカギとなるかとは思います。

私はコムスとどちらを選ぶかと言われたら私は断然コムスを選びます。

だってコムスの方が運転してて楽しいから!

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