日本人の主食「お米」お米の歴史は弥生時代とも縄文時代とも言われています。それほど日本人に密接な関係にある「お米」
お米を美味しく炊く為だけに作られた機械が「炊飯器」です。現代では様々なメーカーから炊飯器が販売されていますが、最近炊飯器の決定打と思われる商品が出てきましたので実際に買ってレビューしてみました。
美味しいご飯が食べたい
世の中に沢山ある炊飯器、電気を使う電気炊飯器、ガスを使うガス炊飯器、これだけたくさんの炊飯器があるのはたった一つの目的だけ。それは「美味しいご飯が食べたい」
美味しいご飯があれば、どんなおかずでも美味しく食べれます。
最近はやってきたTKG(卵かけごはん)も美味しいご飯が炊ければこそと思います。
我が家も炊飯器を探して色々調べてみると、中々難しい現実に突き当たりました。
炊飯器の種類が多すぎる!
さて、私もそうですが、皆さんが炊飯器を選ぶ時の悩み事ですが、それは「種類が沢山あってどれを選べばいいのかわからない」だと思います。
それはそうでしょう、今はたくさんのメーカーから沢山の炊飯器が発売されています。
特徴と言えば工夫を凝らしたお釜、選びきれないメニューの多さ、パナソニックで言うと白米だけで「13コース」、一番多い象印なら「16コース」もあります。
さらに上蓋から蒸気が吹き付ける物や、圧力をかける物など、特徴が多すぎて、どれを選べばわかりません。
多分炊飯器を購入しようと家電量販店に行ったあなたはあまりの沢山の機能がついた、あまりの沢山の炊飯器たちを前に途方に暮れるかもしれません。
最近の各メーカーの炊飯器って
その沢山ある炊飯器の中で熱源別に各メーカーの機能を見てみましょう。
・電気炊飯器(IH炊飯器)をえらぶ
熱源にIHを使った炊飯器で、中高級炊飯器の中では主流の方式です。
パナソニックではお米を沸騰させたお湯の中でお米を躍らせる「おどり炊き」をうたった炊飯器です。
三菱ではお釜に力を入れた「本炭窯」を採用し、本物の炭を使ったお釜をIHヒーターを使って大火力で炊飯します。
象印ではかまどの火の揺らぎを再現する「炎舞炊き」を採用し、複雑な温度制御で炊飯します。
ガス炊飯器を選ぶ
もう一つ熱源に火を使ったガス炊飯器があります。
ガス炊飯器は主に2つのメーカーしかありません。
リンナイ
パロマ
ガス炊飯器の一般家庭向きの物はシンプルな物が多く、どちらも複雑なメニューや機構はありません。ガスの炎で一気に炊飯する1点で勝負をかけます。
途中で細かな制御を行っていますが、電気炊飯器と比べるとあまり複雑な制御はしてなさそうです。
ガス炊飯器では高機能な商品はリンナイ・パロマで1台ずつしかラインナップにありません。
リンナイ「直火の匠」
パロマ「炊きわざ」
高級ガス炊飯器と普通のガス炊飯器との違いですが、「炊込みご飯」「お粥」などメニューによって数種類選べるようになっているのと、かまどを使った美味しいご飯の炊き方をシミュレーションしている点が大きく異なります。
今回購入した炊飯器「パロマ・炊きわざ」
今回購入した炊飯器はガス製品を製造している「パロマ」が製造している「炊きわざ」という商品です。
先ほども書きましたが、電気炊飯器と違い、ガス炊飯器の中でも高級ガス炊飯器と呼ばれる物は二つしかありません「リンナイ・直火の匠」と「パロマ・炊きわざ」です。
以前からガス炊飯器のリンナイ「αかまど炊き」というモデルを使っていたのですが、電機炊飯器と迷った挙句、電機炊飯器から「αかまど炊き」に買い替えた時のご飯のおいしさが忘れられず、ガス炊飯器を選びました。
この中で「リンナイ・直火の匠」は2012年発売の少し古いモデルだったので2019年発売の「パロマ・炊きわざ」を選んでみました。
バリエーションは以下の通りです。
- 炊けるお米の量:5合・1升
- ガスの種類:都市ガス・LPガス
- カラーバリエーション:プレミアムシルバー×アイボリー・プレミアムレッド×ブラック
の組み合わせで
- 5合炊き(プレミアムシルバー×アイボリー)PR-M09TV:¥67,800
- 5合炊き(プレミアムレッド×アイボリー)PR-M09TR:¥69,800
- 1升炊き(プレミアムシルバー×アイボリー)PR-M18TV:¥69,800
- 1升炊き(プレミアムレッド×アイボリー)PR-M18TR:¥71,800
とカラーバリエーションと炊けるお米の量との組み合わせで価格が2,000円ずつ変わっています。
炊けるお米の量で倍違うのに2,000円しか違わないので、ついつい「大は小を兼ねる」という考えが頭をよぎりますが、一般的に言われるのと、自身の経験から「炊飯器は大きければいい物ではない」という事がわかっており、我が家の使い方では5合以上炊くことはほぼ無いので「5合炊き」で、周りの家電のバランスから「プレミアムホワイト×アイボリー」を選びました。
実際の購入金額は45,617円と俗にいう高級炊飯器としては普通の価格です。最新の電気炊飯器では10万円超える物があるなかでは普通の価格では無いでしょうか?
以前使っていた炊飯器は同じくガス炊飯器でリンナイの「αかまど炊き」という同等価格の物で、7.8合炊きの少し大きなモデルでした。このモデルも人気モデルでそれなりの台数が販売されていた模様です。
単純に大きさを比べると二回りぐらい小さくなりました。
「お釜」も同じく二回り小さくなっています。
電気炊飯器ではIHを利用している物は否応にでも鉄を使わざるを得ないので重いのですが。
IH電気炊飯器の物と違い、アルミ製になっており軽いです。
底も平たくなってシンクで洗うときも洗いやすくなっています。
デザイン的にもシンプルで、炊飯メニューも電気炊飯器に比べれば圧倒的に少なく。
- 白米(メニューランプ消灯)
- 早炊き
- 炊込み
- おかゆ
- 玄米
- ケーキ?
と6メニューしかありません。
潔いというか、いろんな炊き方を考えなくともどんな銘柄のお米でも美味しく炊けるという自信が伺えます。
お釜には水の量を示す線が付いているのですが、「標準・柔らかめ・硬め」と水加減で仕上がりを指定できるようになっています。
とはいえど、それぞれの家庭でその炊飯器にあわした水加減というのはあると思うので、あくまで目安と言った感じでしょうか?
さて、いよいよ炊飯のスタートです。
お水を入れます
とりあえず「標準」の水の量です。
あとは「炊飯」ボタンを押すだけで炊飯中はオレンジのLEDが付きます。
普通の白米炊飯で約38分~48分です。
ここで、美味しくお米を炊くための炊き方ですが、
はじめちょろちょろ(弱火)中ぱっぱ(強火)ジュウジュウ噴いたら火を引いて(弱火)赤子鳴いてもふた取るな(蒸らし)
というのが基本と言われています。
動作を見てみる(音を聞いてみる)とはじめは弱火で炊いているようで、本体を触ってもそれほど熱くありません。ココが「はじめちょろちょろ」でお米に水を吸い込ませて甘みを出します。
そのうちもう一度火が付く音がします。ココが「中ぱっぱ」で一気に炊き上げます。水蒸気がもうもうと立ち上がります。
そのうちだんだん水蒸気がおさまってきます。ココが「ジュウジュウ噴いたら火を引いて」で、粘りと甘みを出します。
そのあと蒸らしに入ります。ココが「赤子鳴いてもふた取るな」の部分ですが、ココでお米の味を最大限に引き出します。「炊きわざ」では残り時間3分でもう一度ガスに点火して「藁もやし」という裏技を使います。
さて、そこで出来上がったお米はこちら。
3合のお米を炊きましたが、粒が立っててなおかつ艶やかです。
ベタっとならずに米とコメの間に隙間が、通称「カニ穴」が開いています。
これは沸騰したときに気泡が下から上に上がる事でまんべんなく熱が伝わっている事を意味します。
流石です、さすがにガス炊飯器だと思います。このクオリティの炊き方が水加減を間違えない限り毎日・毎回出来るというのは凄い!
もちろんお茶碗についだお米は素晴らしく輝いています。
この仕上がりを知ってしまうと電気炊飯器には戻れません。
あとガス炊飯器で炊いたお米は冷えてもおいしいという事です。翌日お弁当にもっていっても美味しいですし、そのまま冷凍して食べる時に解凍しても美味しいです。
やはりお米を炊くならガスが最高!
ココでガス炊飯器の口コミを見てみましょう。
Amazonでのレビュー(直火の匠)
以前はパナソニック製炊飯ジャーの最上級を使っていましたが、お米の仕上がりが全く違います。
モチモチで甘みのある、お米本来の美味しさを引き出せます。
最上級電気炊飯器の半分程度の値段ですが、炊きあがりのクオリティは圧倒的に上です。
楽天でのレビュー(こがまる)
電気式のフラグシップ高級機はどのメーカーのも新機能を売る広告のわりに実際使ってみると中途半端な満足感しか得られず意味がない気がしてならない。ガス式はシンプル機能ですが、とにかく美味しく炊けます。電気コードに加えガスホースも取回さないといけない不便さはあるものの、一度セットしてしまえばこっちのもので、美味しいご飯が食べれるって幸せです。操作は簡単で、シンプルな格安の電気炊飯器と同じ感覚で扱えます。
ガス炊飯器でよく見るレビュー記事はシンプルにおいしいご飯が炊ける。電気炊飯器の最上級より美味しく炊けるという口コミを沢山見ます。
やっぱりお米を炊くならガス炊飯器が一番かなと思います。
まとめ
最新のガス炊飯器パロマ「炊きわざ」をレビューしてみました。世の中レビュー記事は殆ど電気炊飯器ばかりなのですが、なぜガス炊飯器も比較対象に上がらないのが不思議です。
何か比較するとまずい事でもあるのか勘ぐってしまいます。世の中には10万円する電気炊飯器がありますが、約半分の値段でその炊飯器に匹敵する、もしくはそれ以上の炊飯器がある事は素晴らしい事だと思います。
最近の電気炊飯器ではIHを使って火力を上げ、上蓋からスチームを出して艶やかさを出したり、使いきれない複雑なメニューを装備することがはやりですが、炊飯ボタン一つと水加減だけでこれだけの炊き上げ方をするガス炊飯器はやはり、あっぱれというしかありません。
設置するには少しだけハードルが高いですが、お米は毎日炊くものですし、白米が美味しく食べれるととても幸せな気分になります。
我が家の家訓「お米ほどコストパフォーマンスが高い食べ物は無い」美味しく炊ければこその言葉です。
是非次の炊飯器には「ガス炊飯器」を候補に入れてみてはいかがでしょうか?