勝手にお得と思われる情報を、勝手にオススメするブログ

コスパ最高ポータブル電源 SUNGA GP1200を自腹レビューして徹底解説

最近の自然災害や車中泊、キャンプに使用できることでにわかに注目を得ているポータブル電源

今回沢山のポータブル電源のうち、コスパ最高として名高いSUNGA GP1200を実際に購入してじっくりとその実力を試してみたいと思います。

youtubeなどでプロモーションされないためネット上では実際使用した情報があまり無いので少し突っ込んだテストをしています。

購入を検討されている方、又購入したけど性能を引き出しているか不安な方、製造元に電話して細かい所も確認したので是非最後まで読んでください。

ポータブル電源とは

最近にわかに注目されてきている「ポータブル電源」同じ充電して再利用できるモバイルバッテリーとポータブル電源の違いを比べてみます。

〇モバイルバッテリー

1.主にスマートフォンなど小型の機器を充電するための予備バッテリーである

2.携帯性を重視するため容量が主に30,000mAhまでの物で、重さが数百g(600g前後)であるもの

3.同時に充電できる台数が1~3台程度であり、高速充電ができるポートが限られる

〇ポータブル電源

1.スマートフォンなどの小型の機器はもちろんの事、自動車の12Vで利用する機械や、AC100Vを利用する家庭用電化製品も使用することが出来る

2.携帯性はそれほどでもなく、重さが4kgを超える物が殆ど、その代わり容量は45,000mAhを超え300,000mAhを超える物もある

3.同時に利用できる台数がUSBで6台以上、AC100Vで2台以上の同時利用が可能

4.USBの高出力規格であるPD(Power Delivery)でのモバイルバッテリーを超える100W等の利用も可能な物もある

と同じバッテリー用品でありますが、全く開発コンセプトも利用するシチュエーションも異なります。

この辺りの違いについては検索すれば色々出て来ると思いますので、今回は大容量ポータブル電源について書いてみます。

大容量ポータブル電源とは

大容量ポータブル電源とは主に充電容量が45,000mAhを超える物を指します。

主に泊まりを想定したキャンプや車中泊、防災目的の利用目的で購入される事が多く、最近では家庭用の電化製品を動かす事が主目的のため充電容量の単位がWhであらわされる事が多いです。

大容量ポータブル電源として有名な物は

〇Jackery(ジャクリ)シリーズ

JackeryとはAppleの元バッテリーエンジニアが加わり、2012年に設立された老舗のメーカーでポータブル電源のパイオニアとして業界をリードしています。

容量241.9Whの「Jackery ポータブル電源 240」から最新型の1,488Wh「Jackery ポータブル電源 Ace1500」まで複数のモデルを用意し、24ヶ月保証もありサポートも手厚い事で有名なメーカーです。

誰でも簡単に使え、性能も申し分ないとてもバランスの取れたポータブル電源だと思います。気になる事としたら少し高めの価格と充電回数が500回程度という事でしょうか?

まぁそれでもキャンプや防災目的なら十分な回数です。

〇EcoFlow(エコフロー)シリーズ

EcoFlow(エコフロー)はドローンで有名なDJI出身のメンバーが2017年に設立したメーカーで、「EFDELTA」シリーズが有名です。

1200Whを超える大容量と合計1600wの定格出力、それでいて急速充電にも対応し、1時間で80%充電可能とハイエンドポータブル電源としての地位を築き上げました。

明日急にキャンプに行くことが決まっても用意をしている間に充電が可能になるスピーディーさと、家庭用の電化製品がすべて動くハイパワーなポータル電源です。

気になる点としたらあまりにも高速過ぎる高速充電です。高速充電はバッテリーに負荷をかけるので出来れば避けたい所ですが、「EF DELTA」シリーズでは充電回数が800回以上と十分な充電回数です。

〇BLUETTI(ブルーティ)シリーズ

中国の「MAXOAK」が製造し、日本国内ではパワーオーク株式会社という会社が販売しています。

BLUETTI EB-150という大容量ポータブル電源を発売し、有名になったメーカーです。

容量1500Whと合計1000Wの定格出力があり、最近では2000Whと合計2000Wの定格出力があるAC200もリリースされました

上記2つのメーカーと違う特徴としては2500回を超える充電回数を誇りとびぬけた寿命となっています。

これは使用されているリチウム電池が「リン酸鉄リチウムイオン電池」を利用しているため寿命が長い物となっています。

今回ご紹介する「SUNGA GP1200」も同じく「リン酸鉄リチウムイオン電池」を利用していますので、あとの項目でご説明させていただきたいと思います。

ハイエンドポータブル電源について

現在ポータブル電源の中でも先程例を挙げたハイエンドモデルといわれる10万円以上の容量1000Wh以上、出力1000Wクラスのポータブル電源は上記3メーカーだと価格や主要スペックは以下の通りです。

メーカー/製品名

バッテリー容量 定格出力 価格 重量 1Wh当たりの単価 特徴

Jackery /Jackery 1000

1002Wh 1000W ¥139,800(税込) 10.6kg 139.5円 保証2年間

ソーラーパネルから充電しながら利用できるパススルー対応

EcoFlow/EF DELTA 1260Wh  1600W ¥139,500(税込) 14kg 110.7円 保証2年間

ソーラーパネルから充電しながら利用できるパススルー対応

Bluetti /EB150 1500Wh 1000W ¥159,800(税込) 17.2kg 106.5円 保証1年間

ソーラーパネルから充電しながら利用できるパススルー対応

充放電サイクル2500回

対して今回ご紹介する「SUNGA GP1200」ですが、同様に表にまとめてみると

メーカー/製品名

バッテリー容量 定格出力 価格 重量 1Wh当たりの単価 特徴
SUNGA/GP1200 1200Wh 1000W ¥98,000(税込) 14.8kg 81.6円 保証1年間

パススルー非対応

充放電サイクル3500回

と他のメーカーの代表的なポータブル電源と比べると特徴的なのはGP1200のコストパフォーマンスで、容量1Wh当たりの単価が最低でも100円を超えてくる中81円と、とても安い事がわかって頂けるかと思います。

今回ご紹介する「SUNGA GP1200」について

今回ご紹介する「SUNGA GP1200」ですが、スペックをまとめてみました。

販売会社 株式会社SUNGA
電池容量 1200Wh/375Ah
重量 14.8kg
素材 アルミニウム
サイズ(mm) 385×238×190
電池種別 LiFePO4リチウムイオン電池
充放電サイクル 3500回
AC入力 100-240V
DC入力 12-30V/8A(最大200W)
DC出力 USB3.0×2/USB2.0×2

TypeC×1 PD(最大20V/5A)

DC5521規格(12V×5A)×2

シガーソケット(12V×10A)×1

AC出力 純正弦波

定格1000W/瞬間最大1500W

電圧100V

周波数:50/60Hz切替

放電深度 90%
環境温度/湿度 -10℃~40℃/80%
価格 98,000円(2021/5/11時点)

主電源スイッチと「AC」「DC」のON/OFFスイッチがあります。100V電源を使うときは「AC」スイッチをON、それ以外は「DC」スイッチをONにします。USB出力はすべて「DC」スイッチでコントロールします。

TYPE-Cの出力端子がありますが、こちら珍しいPD(PowerDeribary)の100W対応です。最近の物であればMacBookProシリーズなどが100W近い入力が出来るので、急速充電をすることが出来ます。

100Vコンセントは2つ、あとはシガレット電源が1つあり、こちら10A対応となっています。

〇サイドパネル

サイドパネルはシンプルにロゴだけです。質感が高いです。

〇バックパネル

バックパネルは充電専用端子が二つあり、左がACアダプターとアクセサリコンセントで充電する端子です。右はソーラーパネル専用端子となっています。冷却としては後ろから冷気を吸って前から排気するタイプになっています。

ボディはアルミニウムで出来ており、とてもシンプルで質感の高い作りです。個人的にはプラスチックを多用した物より好感が持てます。

注目すべきスペックその1(バッテリー容量1200Whの大容量電池)

注目すべきスペックは1200Whの容量で1000Wの出力を持ち、3500回の充放電サイクルです。

充放電サイクルに関しては他のハイエンドポータブル電源だとJackery1000の500回、EF DELTAの800回程度が標準なのですが、GP1200は3500回もの充放電サイクルを実現しています。

これは仕様しているバッテリーにリン酸鉄リチウムイオン電池を利用しているためで、同様にリン酸鉄リチウムイオン電池を利用している物にBluetti の物があります。

こちらも充放電サイクルが2500回と他の物に比べてとびぬけて優秀となっています。

何故同じリチウムイオン電池を利用しているポータブル電源なのにこれだけ違うかというとリチウムイオン電池には方式により複数の物があり800回程度の充放電サイクルの物は「三元系」と呼ばれる物を使われているようです。

対しリン酸鉄リチウムイオン電池はエネルギー密度が低くなるものの安全性と充放電サイクル回数が多いのが特徴です。

リン酸鉄系のリチウムイオン電池はエネルギー密度が低い=危険度が低いという事で一番安全な種類だと言われています。

又価格的にも比較的安価に製造されるので、今回のGP1200のようにコストパフォーマンスが高い製品が生まれてくるわけです。

欠点としてはエネルギー密度が低いという事で同容量の他の三元系の物と比べて重量が重たくなることです。

安価と言うことで、性能的に問題があるかと言うとそうではなく、最近では電気自動車のテスラでもリン酸鉄系のリチウムイオン電池を採用してますので、全く問題無いと思います。

注目すべきスペックその2(定格出力1000w、ピーク時1500wの大パワー)

GP1200は容量も大容量ですが、出力も定格出力が1000W、ピーク時で1500Wと中々強力です。

ACインバーターを装備しており、生み出される電気の品質も正弦波と呼ばれる家庭用の電気と同じ品質の物が出力されるので、家庭用の電化製品を利用することが出来ます。

もちろんすべての家庭用電化製品が利用できるわけでは無いですが、1000W程度までの殆どの電化製品が利用できます。

利用できる電化製品と連続使用時間 利用出来ない電化製品
デスクトップパソコン:50W~150W/6時間~20時間

ノートパソコン:20W~30W/30時間程度

電気毛布:70W~80W/13時間程度

TV:300W/4時間程度

湯沸かしポット:1000W迄の物

電子レンジ:1000W迄の物

IHヒーター:1000W迄の物

湯沸かしポット(ティファール):1250W

IHヒーター:1300W

ドライヤー:1400W

1000W以上の電化製品としては圧倒的に調理家電が多いのですが、何れも1000W以下の物は市販されているので、そちらの物であれば問題ありません。

微妙な所で、電子レンジが1000W程度の出力である場合があるのですが、実際テストした所、電子レンジは実際に家にあるパナソニックの電子レンジ「NE-EH229」が利用出来ました。

こちらは500Wと700Wの出力切り替えが付いており、出力500Wだと消費電力860W程度、出力700Wだと1150Wの消費電力でした。

どちらも問題無く温める事が出来るのですが、念のため出力700Wは利用しない方がいいかもしれません。

こう考えてみると1000Wあればほとんどの電化製品が利用できる事がわかって頂けるかと思います。

出力に関しては100VのAC端子が2つとUSB-Aで3A対応が2つ、2A対応が2つ、それと注目すべきスペックとしてUSB-CがPD対応ですが100Wまで対応することが出来る事です。

他の大容量ポータブル電源でPDが100Wまで対応している物はあまり無く、大容量の充電量を十分発揮できるようになっています。

実際に使ってみました。(最大出力の確認)

さて、GP1200が届き実際に使ってみます。

まず最初に届いた状態で充電インジケータが3/5だったので満充電迄充電します。充電はインジケータがすべて点灯した時点で終わりという事で、説明書通りにインジケータがすべて点灯した時点で充電をSTOPしました。

この1000Wクラスで動かない物はあまり無いのですが、1000W程度で利用することが出来る電化製品でテストしてみます。

〇電子レンジ(NE-EH229)

パナソニックの単機能電子レンジです。

出力は(700W、500W、150W)と3段階で切り替える事が出来ます。こちら消費電力は1320Wとあります。

GP1200の定格出力は1000Wですが、瞬間最大出力は1500Wまで行けるので動作する可能性はあります。

それではテストしてみます。

まずは500Wでテストしてみます。

消費電力は820Wを指してます。定格出力は1000Wなので全く問題無いですね。

テストでは30秒ほどですが、その後冷凍食品を温めるのに5分程度使いましたが、全く問題ありませんでした。

次に700Wを試してみます。

チョット無理だと思ったのですが、なかなかどうして1172Wを記録していますが、30秒のテストを無事乗り切りました。ただ、実際には定格出力の1000Wを超えているので常用するのはやめた方が良さそうです。

〇T-fal

「あっという間にお湯が沸くティファール」で有名な電気ポットです。確かにすぐお湯が沸くのですが、逆に言うとそれだけ消費電力が大きいことを指します。

今回テストで使用するT-falは消費電力1250Wの物で、先ほどの電子レンジの1172Wがクリアできるのならこれもいけるかもと期待が持てます。それではテストを行います。

スイッチを入れてから数秒後に消費電力1251Wを記録しました。ですが、この後強制停止されました。本当にあっという間に強制停止です。

どうやら1200Wを超えると無理そうです。

〇ドライヤー(ダイソン スーパーソニック)

超絶髪が乾く事で有名なダイソンのドライヤーです。公式では1200Wの消費電力の様です。

それでは、いざテスト

送風だけなら15Wとそれほど消費電力はありません。

最大送風でも130W前後です。

ここから温風スイッチを入れていくと如何でしょうか?

やっぱり温風にすると一気に消費電力が増えます。温風一つで430W程度です。さぁ、最大風力の温風で挑戦してみます。

最終的には風量Max、最大温風でいちばん消費電力がある状態で1150W程度ですが、動作しています。

どうやらこの辺りが限界のようです。

定格出力の1000Wで可能な所はというと・・・

送風2、温風3のレベルで1000Wまでと、この辺りがMAXぽいですね。これでもかなりの温風が出て来るので十分髪は乾きます。

※こちらメーカーに問合せした所最大出力の1500Wの許容量は1秒という事で、ほぼ一瞬でも1500Wを超えた場合は出力が停止されると考えて問題無いと思います。

実際に使ってみました(充電量の確認)

次に充電量の確認を行います。とはいえ容量が1200Whもあるので簡単な電化製品では中々減りません。

最初に確認したのは家にある冷蔵庫で、どれだけ使えるのか試します。

三菱電機の700L冷蔵庫「MR-WX71Z」です。定格出力としてはコンプレッサー87W、電熱装置238Wの消費量です。

稼働中の消費電力はGP1200で83W、電力計で79Wです。この違いはGP1200は内部の電力量で、電力計の物はDC→AC変換しているため79Wと低めに出ます。電化製品的には79Wの消費電力です。

開始から8時間42分で停止しました。

AC出力が停止した時点で消費電力量は620Whでした。

あれ?容量は1200Whなのに想像していたより少ないぞ、放電深度が90%なので1200Whとして1080Wh程度のはずなんですが、57%しかありません。

まぁバッテリーは組み込んだ当初からすべての能力を使う事は少なく、何回か停止まで使った後満充電する「リフレッシュ充電」を行う必要があるので、再度満充電まで行ってみます。

満充電後は次に電気自動車であるコムスを充電してみました。

コムスは充電時に860W程度の消費電力であるため、定格主力1000WのGP1200では余裕で動作するはずです。

コムスへの充電時にはこんな感じでGP1200からコムスの充電コンセントに接続します。

充電終わり間際で消費電力量は570Whです。

停止した時点でAC出力が切れてしまうので、肝心な最期が見れないのですが、こちらの電力量計はメモリ機能があるので、コンセントにつなげれば表示されます。

で表示された消費電力量は620Whでした。

うーんやっぱり変わらないぞ、こんなはずでは無いんですが・・・

その後、試しに充電時の消費電力量を測ってみました、そうすると900Wh程度しかありません。

どうやらインジケータが点灯(満充電)の段階では本当の満充電では無い模様、どうやらメーカーに問合せした所BMS(バッテリーマネジメントシステム)が働き、充電が停止した時のACアダプターの消費電力量が1~2W程度になった時点が満充電との回答がありました。

さて、そうとなったらそこまで充電してみます。

この時の充電量は1260Whとなり公称の1200Wh程度になりました。

この時の充電時間は7時間41分、マニュアルに書いてある6時間より2時間ぐらい長い時間となりました。

さて、この状態でもう一度テストをしてみましょう。

今度は小鳥用の200Wのハロゲンヒーターを使います。常に安定した出力で200W弱の電力を消費します。

さて、終わってみると920Whとなりました。

公称1200whの放電深度90%で1080Wh、今回の920Whで計算してみると、82%です。ACインバーターの効率が82%という事でした。

こちらもメーカーに問い合わせたところ85%程度という返答が頂けたので、概ね性能通り出ていると思います。

ちなみに低電圧保護回路が作動し、AC電源が切れた時のシガレット電源の電圧を測ってみました。

12.8V確保されています。11V程度になる物もある中12V以上確保されているので、安心して低電圧保護回路に任せて使用することが出来ます。

GP1200の効率的な充電方法が分かったので、もう一度電気自動車の「コムス」を充電してみます。

今回は890Wh出力されました。

消費電力200Wと比べると少し少ないですね。これは定格1000WのGP1200に対して900W程度の消費電力が発生しているため低電圧保護回路が少し早めに動作しているためだと思われます。

この後充電完了までコンセントより充電し、全体の電力消費量は1250Whでした。

今回14.2Km走行しましたので、1KWh当たりの走行距離(電費といわれます)は11.36Km/KWhでしたので、GP1200で10.1Km走れる計算です。

この2回のテストの結果概ね900Wh程度は安定して利用できる事がわかりました。マニュアルではインジケータが点灯(フル)状態になった時点で充電を終了すると前出の例で言うと70%程度の充電量という事です。多分このように案内しているのは、リチウムイオン電池は満充電の状態で保管していると劣化を早める事があるので、40%~80%以内で保管することが望ましいとされています。多分この点の配慮があるのかもしれません。そう考えると出来るだけ長時間バッテリーを使いたい場合は100%までの充電を、それ以外の時はインジケーターが点灯した80%の充電で止めておくというのも寿命を延ばすのに良いのかもしれません。

何度も書きますが、ポータブル電源は公称のWh数はあくまで搭載しているバッテリーの理論値で、実際利用できる容量はDC出力の場合で85%程度、AC出力の場合で80%程度が目安になります。

その基準を考えればGP1200は十分その目安をクリアしているポータブル電源だと言えます。

その他

〇冷却ファンによる騒音について

GP1200は電源の使用量が増えると冷却ファンが回るようになっています。こちらマニュアルでは本体内部温度が35℃を超えるか消費電力が200W超えると動作するとありますが、一概にこの通りでは無く、200Wで継続的に運転してても動作しない時もあります。ただ、ある程度冷却が出来れば止まるようになってるので、回りっぱなしではありません。必要な時だけ動作する感じです。

騒音的には人それぞれ感じ方があると思うのですが、静かな室内では明らかにわかる程度の音量です。睡眠に問題があるかというとそこまで大きな音では無いので神経質な方以外は大丈夫だと思います。

〇充電方法

GP1200の充電方法は「AC100Vコンセント」「シガレット電源」「ソーラーパネル」の3種類の充電に対応しており、一般的なポータブル電源で装備されている物は網羅されています。

AC100Vコンセントとソーラーパネルによる充電は200Wまで対応しており、1200Whある容量を7時間程度で充電することが出来ます。

EFDELTAは急速充電で1時間程度で充電できるようでとても速く別格なのですが、急速充電はバッテリーにあまり良く無いので、一長一短だと思います。jacker1000でも7時間半かかると思えばそれ以上の容量を誇るGP1200で実測で同じぐらいの時間で充電出来るので、ソコソコ早いと思います。

〇パススルー充電について

最近のポータブル電源ではパススルー充電といって充電しながら出力が行える機能が付いている物もあるのですが、GP1200では推奨されていません。こちら実際、充電しながら利用することが可能なのですが、メーカーでは保証範囲外の使い方となりますので、避けるようにした方が良いかと思います。

〇AC電源をONにしていた時の注意事項について

メーカーに問合せした所AC電源をONにしていただけで45W程度の消費電力が発生するとのことです。注意する点とすれば、AC電源での利用がたとえ0Wだとしても。AC出力をONにした状態でバッテリーを使い切った場合、主電源を止めない限り45Wの消費がされてしまいますので、放電限界値の90%を超える可能性があるという事でした。

GP1200に限ったことでは無いのですが、他のポータブル電源同様この点は気にする必要があると思います。

〇バッテリーを使い切った状態での放置は問題ないか

キャンプなどでGP1200を使用していて残量が0になったとします。説明書にはすぐ充電を開始してくださいという事ですが、こちらもメーカーに確認した所主電源を切れば1~2日程度は問題ないという回答を得ました。ただ、主電源を入れっぱなしだと数Wから数十W消費される事があるので、必ず主電源を切ってくださいとのことでした。

まとめ

SUNGA GP1200について自腹で購入しレビューをしました。

最後にSUNGA GP1200が向く方と向かない方をまとめてみます。

〇SUNGA GP1200が向く方

・安く、大容量が欲しい、コストパフォーマンスを重視する方

・ほぼ毎日利用する方

・構造や機能はシンプルで問題ない、性能だけスペック通りに出ればいい方

〇SUNGA GP1200が向かない方

・あらゆる情報がインフォメーションディスプレイで確認したい方

・キャンプ場などでソーラーパネルを使っての充電を極限まで効率を求める方

・なにせ消音タイプのポータブル電源が欲しい方

さて、如何でしたでしょうか?

このクラスは決して安い買い物では無いので皆さん検討されていると思うのですが、このSUNGAのGP1200は1Whあたりのコストパフォーマンスについて最も優れた商品として紹介される事が多いです。

ただ、youtubeなどではプロモーション提供されていないのでほとんど情報が無いと思います。逆にプロモーション費用をかけずに商品の価格に反映したと見てもいいでしょう。

今回GP1200を色々テストをしてみて間違いのない商品だと確信しました。また2年前から継続されて販売されており、毎年バージョンアップを行っているので、今後も細かいバージョンアップが図られると思います。

充電容量のインジケータが5段階の表示だけで%表示が無い所や、入力時のW表示がないのが最大の欠点だと思うのですが、メーカーに確認した所今後もこの辺りは改善される事は現段階では検討されていないとの事でした。

それでもインジケータを目安に使っても容量が大きいので安心して利用できます。消費電力の高いの物でも大体動作しますので、価格は安く無いですが、キャンプや車中泊でも活躍しますし、災害目的で購入するのも良いかと思います。

今回はこの時一緒にソーラーパネルも購入したのでまた記事にしたいと思います。

最新情報をチェックしよう!