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ガスで自家発電すエコウイル、その効果とお得な使い方、寿命が終わったら?

大阪ガスはじめガス会社が販売していた「エコウィル」、ガスで電気を作るその仕組みと光熱費のメリットについて記事にしてみました。

2017年9月末をもって新規販売が終了してしまいましたが、中古住宅でまだまだ利用されている方が多いエコウイル。

3年ほど使ってみてお得な使い方が分かったので参考にしてみて下さい。

エコウィルとは

エコウィルとはコージェネレーションシステムのひとつです。コージェネレーションシステムとは簡単に言うと熱源から電気と熱を生産する仕組みの事です。エコウィルにとっての熱源はガスを使ったエンジンで、そのエンジンを使って発電機を回して電力を生み、同時にエンジンを使って出来る熱を利用してお湯を作り出します。
大阪ガスや東京ガスなどガス会社が主に販売を行っていました。

もうすでに販売終了してしまったのですが、販売台数は2016年で14万台以上なので、かなりの機械が現存していると思います。

エコウイルのメリット

エコウイルのメリットは簡単に言うと発電機で電力を発生しながらお湯を貯める事が出来る事です。

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この小さな機械が発電ユニットです。発電できる電力は約1000w、たかが1000wですがされど1000wです。

突発的に使う電力よりも継続的に利用する電力、例えば「エアコン」「照明」「テレビ」などと相性が良いです。

なぜなら一度発電を開始するとお湯を貯めるため運転を継続するのですが、その時間が長ければ長いほどお湯がたまるのでメリットがあります。

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この機械がタンク、給湯ユニットで、お湯を約90L貯めることが出来ます。又、給湯器も内蔵されているので、タンクにお湯が無い場合は湯沸かしをしてお湯を作り出すことが出来ます、

90Lと考えればとても少ないような気がしますが、75度近いお湯を貯めるので、43度のお湯だと水で薄める事により150Lぐらいのお湯が出来ることになり、お風呂1杯分を賄う事が出来ます。

エコウイルの上手な使い方

さて、これまでの話はエコウイルをNetで調べれば出て来る事ばかり、ココからは我が家で実践しているお得な運用方法についてご説明したいと思います。

・発電タイミングは「自動」では無く「手動」

エコウイルの発電するタイミングは標準では「自動」になっています。この「自動」というのは日々の電気の使い方からエコウイルのコンピュータが学習して一番電気の利用時間が多い時に自動的に発電を開始するような物です。

実際最初使ってみた所「なんでここで充電始めるの?」みたいなことがよくあるのですぐ「手動」にしてエアコンを使うときやIHヒーターを使うタイミングで発電を行っています。

例えば朝の時間、出かける用意をしている1時間だけ発電を行いたい場合は「手動」で「1時間」だけ発電するという事も出来ます。時間は1~3時間まで設定できそれ以上は継続充電になります。

お風呂を入れるスケジュールで発電を開始する

生活の中で一番お湯を使うのはお風呂です。我が家では夕食後お風呂に入るので、夕食の準備中に発電します。調理器具としてIHを使ってるので尚更です。
例えば共働きの世帯なら、家に帰ってエアコン付けた時点で発電開始です。大体夏場なら3時間ぐらいでお風呂一杯分のお湯が入ります。

そのかわり外気温が寒い冬場ならなかなかお湯が沸かず5時間、6時間程度かかる場合があります。その代わりその間1000wの発電が行われますが、エアコンの電気や、テレビの電気に使う事が出来る計算です。チョット長い感じですが、もしタンクにお湯がたまらなくても足りない分は自動的に給湯器にてお湯が沸かせますので、冷たい、ぬるいお風呂に入る事はまずありません。

こんな感じにお風呂に入る時間から逆算すると発電量とお湯が貯まるバランスがちょうどいい感じになります。

作られたお湯の行方

エコウィルで作られたお湯は洗面台を含め全てのお湯の蛇口と床暖房に使われます。
お湯のタンクには60度近いお湯が貯められるので蛇口から出る場合は設定温度に合わせて水で薄めて出る感じです。
ですので、設定された温度によって使用リットル数がかわります。
タンク作られたお湯は一杯になった時点で発電も止まる仕組みになっているので、タンクに一杯になる前にお風呂に溜めたりシャワーを使ったり意識的に使うようにします。

お得な使い方

発電時間は手動の場合、1時間、2時間、3時間、タンクに一杯までと変更出来るので効率的に発電させる事が出来ます。
例えば、洗濯機の自動乾燥を使う場合は乾燥時間に応じた時間に設定すれば、外出しても効率よく発電と、お湯を作る事も出来ます。
寝る時のエアコンタイマーと合わしても良い感じです。

保守契約について

エコウィルは2年間は無償で保証が付いていますが、その後継続して保守契約を行うか、何かあった時に来てもらうスポット保守と選べるようになっています。ちなみに保守代金としては年間10,000円弱で契約出来ます。

エコウイルが曲者なのは6000時間の運転時間が過ぎると点検を促すサインが現れ、点検が行われない場合は自動的に発電機能が止まってしまう事です。

もちろん保守契約を行っていれば定期点検が行われますので、運転時間による停止という事からは逃れられます。

スポットで保守というのも選べるのですが、1回毎に20,000~25,000円出張費と作業費を考えるとの保守契約の方が安くなるというのはよくあるカラクリです。

エコウイルの寿命は?

ガスで発電するエコウイルですが、機械である以上寿命という物があります。エコウイルの発電機には10年という寿命が設定されており、10年を経過するとその後保守契約は結ぶことが出来ません。その後の定期点検は別で20,000~25,000円ぐらいかかり、しかも設定された時間(6200時間)で点検を行わなければ発電機ユニットが止まってしまいます。ただ、発電機が止まったとしてもお湯を沸かす機械はそのままなので、家の給湯設備には特に不具合は生じません。又点検を受ければ故障するまで使う事が出来るのですが、故障した時点で新たなコージェネレーションシステム(エネファーム・エコキュート)に交換するか発電機能を止めて給湯器部分だけ利用するかになります。

唯一メリットがあるとすれば、エコウイルの装置を設置してある限り「エコウィル割引」と呼ばれる8パーセントの割引があるのでその恩恵は受けれるようになっています。

結局お得なの?

我が家はエコウイルが標準装備の家に引っ越したのですが、以前のマンションに比べれば約2割ほど光熱費は安くなっています。

エコウイルにすると床暖房とお風呂の乾燥機がガスで沸かした温水を利用する事になるので、電気で同じく床暖房やお風呂の乾燥機を動かすことに比べるとどちらかというと安価にかつハイパワーで動かすことが出来ます。こう書くとわかるのですが、エコウイル(エネファームも同じく)は温水をいかに上手に利用するかで省エネの環境を作り出すかによって光熱費を安くするヒントが隠れています。

発電の仕方など工夫をすればそれなりにメリットがあると感じています、ただ、今後10年が過ぎエコウイルが故障した場合は違う物を探さなければなりません。同じくガス会社が提供する「エネファーム」もありますがまだまだ100万円単位の価格です。電気自動車がある我が家としてはオール電化である「エコキュート」も選択肢として考えています。

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