電気自動車にとって冬場は鬼門です。
気温が下がると化学反応を起こして電気を発生している充電池の活性状態が悪くなるため、パワーが落ちたり、走行距離が短くなったりします。
今回はコムスの冬の性能を試してみて、どれぐらい性能が落ちるか確認してみました。
パワーについて
まずコムスのパワーを測定してみました。と言っても測定器を持ってるわけでは無いので、コムスの最高時速である60km/hまでの到達時間を計測してみます。
ちなみに春ぐらいの一番充電池にとって性能が発揮される気温(20度)ぐらいで以前計測した結果は。
60km/hに達するまでに21秒ほどかかっていますね。
さて、冬場(2/9)外気温4度で同じ場所で同じ計測方法で測ってみます。
それほど変わりませんね、逆に速くなっているぐらいですが、計測の誤差として考えても良いと思います。
今回はトリップメータをリセットしていないので、400m加速は計測していません。
乗ってみた感じは、”まったくかわりません”
そうですよね、ほとんど差が無いんですから。
電気の使用量は?
さて、走行後充電をしてみて充電量とコストを計算してみます。
23.7km走行して2.58kWh消費して56円ですので、1kmあたり2.36円です。
ちなみに春先から晩秋ぐらいまでだとどれぐらいかというと
37.1kmで3.26kwh消費して71円ですので1kmあたり1.91円になります。
気になるところで、二つの結果を比べて見ると、バッテリー残量のメモリが同じように半分ぐらいになっているのに走行距離と充電電力量が違います。
この辺りがガソリン車と大きく違う点で、気温によってバッテリーの容量が変化します。
明らか冬場は電気はたくさん使うのですが、それでも1kmあたり2.4円なのでガソリン1Lを140円として計算すると58.3km/Lとなり、普通の乗り物の中でも相変わらず低燃費なのがわかります。
まとめ
電気自動車の不得意な季節、冬、リーフなど普通の電気自動車では冬場の快適性を求めるため暖房を利用しますが、エンジンという熱源を用意しない電気自動車はヒーターを使って暖を取るためとても電気を使います。
ただし、コムスは残念ながら快適装備がないに等しいので、持っている電力を全て動力に振る事ができるので、気温の低い時のデメリットを最低限にする事ができます。
注意点としては、暖かい時では1メモリ7km〜8km走りますが、寒い日は4km〜5km程になってしまいます。気温が低い時でも距離走れば、バッテリーの温度が上がってくるので6km程度まで伸びて来るのですが、チョイ乗りが多いと思うように距離は伸びないところが冬場のウイークポイントです。
年数を重ねてきてバッテリーの性能が落ちてきた時にどれだけ走れるようになりかはその時までわからないのはコムスだけではなく、電気自動車全体の特徴です。
それでも1年を通じてコムスの電費は1km辺り2円ちょっとなので相変わらず凄まじい経済性を保っています。
それはまさしくコムスのコンセプト、『ちょっと、街まで、お出かけ、スイスイ』を体現していると思います。