購入したOSMO POCKETですが、ドライブレコーダー替わりとして使ってみると通常のドライブレコーダーとして使えるだけではなく、旅カメラとして最高でした。ココではOSMO POCKETの旅カメラとして良い所を描いてみます。
ドライブレコーダーとして使うためには
通常のドライブレコーダーとして使うためには取付金具が必要です。OSMO POCKET自体にはネジ穴もないため何らかのアタッチメントとマウントを用意して取付を行わなければいけません。幸いにして発売されてから半年もすると様々なマウントが発売されてきたので、乗り物によって最適な物を用意します。OSMO POCKETをアタッチメントに固定するためには専用の物が必要になりますが、マウントに関してはGoProの物が大体利用できます。
GLIDER Osmo Pocket用拡張セット GLD3655MJ87
GoProアタッチメント
ちなみにコムスではこんな感じで取付を行っています。
GoProのアタッチメントを複数利用すれば割と簡単に取り付けが出来ます。
通常のドライブレコーダーと比べてメリットは?
通常のドライブレコーダーと比べた時のメリットについて書いてみました。
走行時のブレが低減される
3軸ジンバルを装備したOSMO POCKETはそんじょそこらのカメラより揺れは大分強いです。コムスは振動が大きいので撮影された画像はブレがちになりますが、OSMO POCKETで撮影するとぶれは極限まで抑えられます。
安価なドライブレコーダーと比べて画像が綺麗
OSMO POCKETは動画の撮影だけでFHDの30Pから4Kの60Pまで撮影できます。ドライブレコーダーで4Kの60Pで撮影できるモデルは2019/7現在ありませんので、圧倒的な優位性となります。他にもあとで色味を調整しやすくなるシネライクモードなどドライブレコーダーとは一線を画した性能となっています。
様々な撮影モードが利用できる
綺麗な動画だけでなく、「ハイパータイムラプス」モードと言う数秒ごとに1枚とりそれを動画としてつなげる撮影モードもあり、このモードがOSMO POCKETを素晴らしい旅カメラとして際立てています。
通常のドライブレコーダーと比べてデメリットは?
OSMO POCKETは主にビデオカメラとして開発されています。非常に適応能力は高いのですが、やはりドライブレコーダー専門機にくらべてデメリットもあります。
ループ連続撮影が出来ない
通常のドライブレコーダーはSDカードの容量いっぱいになると自動的に古いファイルから削除していきますが、OSMO POCKETはビデオカメラとして設計されているためSDカードの容量以上は撮影できません。
熱に弱い
通常のドライブレコーダーは炎天下にさらされても問題なく動作することが求められていますので、動作温度の範囲が広くなっています。OSMO POCKETは真夏の車内で安定した動作が可能か保証できません。
電源が基本内蔵バッテリー頼み
通常のドライブレコーダーはアクセサリーソケットから電源を取るので充電切れ等考える必要はありませんが、OSMO POCKETは内蔵バッテリーにて動作するので、内蔵バッテリーが無くなると止まってしまいます。でもモバイルバッテリーがあればUSBケーブルで接続することによって電源供給することが出来るようになっています。
ファイルサイズが大きくなりがち
スペック上は4Kの60Pまで対応しますが、ファイルサイズがとても大きくなります256GBまでのMicroSDを使えますが1分で800MB越えなので10分で8GB、256GBのMicroSDをもってしても320分、5時間ちょっとしか連続撮影は出来ません。もっともこれだけ取れればドライブ用途では大丈夫かもしれませんが、何枚も256GBのMicroSDを用意するのもナンセンスだと思います。
OSMOPOCKETで撮影できるドライブ向けのモードについて
OSMOPOCKETは様々な撮影モードがありますが、それぞれ特徴があるのでまとめてみました。
単純に動画撮影
この動画はFHDの60Pで撮影しています。注目点はコムスと言う決して乗り心地の良くない車ですが、ダッシュボードが上下に動いてもジンバルが動く事で画像にブレが無いことです。又途中のトンネルでの明るさの変化に関してもよく対応しています。
単純にドライブしている状態をリアルタイムに撮影するには通常の動画モードが最適です。FHDの1920×1080であれば 24Pから120Pまで複数のレートが選べますし、4Kであれば24Pから60Pまでの同じく複数のフレームレートが選べます。
大体フレームレートは30Pや60Pを使う場合が多いと思うのですが、この時に撮影したときの1分当たりの容量は以下の通りとなっています。
対してFHDは30Pが25Mbpsに対し60Pは80Mbpsとなっており、容量サイズの比較はほぼ一致します。注目するところは4Kの場合フレームレートと容量のサイズは比較が一致しないのですが、これは両方とも100Mbpsなのでほぼ同じ消費容量となっています。
4Kの場合はフレームレートが同じなので60Pでいいのではと思うのですが、60Pにすると一般的な性能のPCではまともに再生出来ません。編集だってままならないので、現在はあまり選択する必要性が無いと思います。FHDであれば最近のPCの性能で編集も十分できます。プロの世界でもまだFHDサイズが一般的なので、特に問題ないと思います。
ハイパーラプス
OSMOPOCKETの撮影モードで特徴的なモードは最近追加された「ハイパーラプス」と言われるモードで一定間隔で静止画を撮影し、パラパラ漫画のようにつなげて動画を撮影するモードです。同じような機能を持つものとして「GoPro HERO7 Black」の「タイムワープ」と同じ撮影方法です。ハイパーラプスとはタイムラプスと言われる撮影技法のひとつで、タイムラプスがカメラを静止した状態で撮影する方法に対して、ハイパーラプスはカメラを動かしながら撮影する撮影技法となっています。本来はカメラを静止しながらドリーと呼ばれる移動装置を使って撮影するのですが、OSMOPOCKETではブレを最小限に抑えるジンバル機能を利用することで誰でも簡単に撮影することが出来ます。
撮影するにあたり「×2」「×5」「×10」「×15」「×30」と撮影間隔を選ぶことが出来ます。画質はFHDのみで4Kは選べません。
この撮影モードは一般のドライブレコーダーと比べてみると2つほどメリットがあります。
ハイパーラプスならドライブの全体を記録できる
普通のドライブレコーダーでは1時間のドライブなら1時間見ないと全体の行程が把握できないが、「ハイパーラプス」なら全体の行程を数分の動画にまとめることが出来ます。数時間のドライブも撮影時間的には数分で済むので後でサクッと見た時にその時のドライブが思い出しやすいというメリットがあります。
これは1時間ほどの行程を撮影したものですが、ギュギュっと圧縮されて撮影するので、あとで「ここ通った」「こんなものがあったね」なんて話をするのにピッタリな撮影モードです。こんな特徴的な撮影方法も簡単に撮影できるカメラです。
まとめ
OSMO POCKETは旅カメラとして旅行先と旅行の行程まで撮影するのにとっても適したカメラだと断言できます。パラパラ漫画形式に撮影されるので、最初は大分省略して撮影されるのかと思ったら、そうでもなく、特徴的な建物等も割と映っているので旅行過程を思い出すことも出来ますし、目的地ではプロのカメラマン顔負けの安定した撮影もできます。操作も簡単なので誰に任してもいい感じで動画が仕上がるので旅カメラとしてとても魅力的です。